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チャットレディは開業届は必要?書き方・提出方法と得られるメリットを解説!

チャットレディは開業届は必要?書き方・提出方法と得られるメリットを解説!チャットレディの仕事は、「チャトレバイト」とかいわれますけど、実は、一般的なアルバイト雇用ではありません。正確にいうと、「個人事業主」としてチャットレディの事務所やライブチャットサイトと契約を結ぶ感じなんですよね。

そんな中、
個人事業主は開業届を出さなきゃいけないって聞くけど、チャットレディも出さなきゃいけないの?」
「開業届とか出してないんだけど……これってヤバい?」
という方もいるんじゃないでしょうか。

実際のところ、チャットレディも開業届を出さなければならないのでしょうか。
開業届の出し方は?開業届を出すことで得られるメリットは?
気になる情報をまとめてみたので、要チェックです!

チャットレディをするには開業届は必須?

開業届「チャットレディも個人事業主……ってことは、開業届が必要なの?」
「てか、そもそも『開業届』って何?どこに届け出るもの?」

まずは、そんな疑問にお答えしていきますね。

そもそも開業届とは何か

どこに出す「届」なのか

絶対に出さなければならないものなのか

「出してないので不安……」という方は、ぜひチェックしてみてください。

そもそも開業届とは

開業届は、正確には「個人事業の開廃業届出書」といいます。
文字通り、「開業するとき」「廃業するとき」に出すべき「届」という位置づけなんですね。
具体的には、「個人事業を始めまーす♪」or「個人事業を辞めます……」と税務署に対して申告するものであり、所定の書類を提出すると、届出は完了です。

ちなみに、税務署は全国各地にありますが、どこでも届け出ていいわけではありません。
基本的には、お住まいの住所を管轄している税務署に届出をします。

チャットレディは個人事業主

すでに紹介しているように、チャットレディは、基本的に「個人事業主」としてお仕事をします。

ネットでチャットレディの求人を調べたりすると、「チャットレディのバイトは稼げる♪」とか、「チャトレアルバイト大募集!」とか、便宜的に「バイト」「アルバイト」という言葉が使われていたりします。
でも、チャットレディはアルバイト・パートではなく「委託契約者」としてお仕事をするのが一般的です。
形式としては、チャットレディの事務所から個人事業主として業務委託を受けます。

というわけで、「チャットレディ=個人事業主」ですから、開業届を出すことができるんですね。

開業届を出さなくても良い?

「もうチャトレとして働いてるんだけど、開業届は出してません……
「届出とかめんどくさいんですけど、開業届って絶対に出さないといけないんですか?」

そんな方もいるんじゃないかと思いますが、実は、開業届の提出は義務ではありません
個人事業主として働くからといって、絶対に開業届を出さなければいけないわけではないんですよ!
無提出だからといって、罰則なども特にありません

また、「個人事業を開始したら1ヶ月以内に開業届を出してください」となっていますが、これも絶対ではなく、1ヶ月以降に遅れて出しても特に何も言われません

開業届を出した方が良い場合とは?

・開業届は、税務署に「個人事業主を始めます」と申告するもの
・ただし、開業届を出さなくてもいい(罰則もない)

そんな開業届ですが、次の条件に当てはまる方は開業届を出したほうがいいですよ!

チャットレディ以外の事業所得がある(チャトレの他に業務委託の仕事をしている)

年間の収入が65万円を超える可能性がある

帳簿の管理や書類の整理ができる(得意である)

実は、開業届を出すと確定申告のときに「青色申告」を選べるのですが、これは最大65万円の税金控除が受けられるんです!
というわけで、ほかに個人事業主をやっていて稼ぎが大きいとか、年間収入が65万円を超えるといった場合は、確定申告のときにお得なんですね。

開業届はどうやって提出方法するの?

考える女性ここからは、チャットレディとして開業届を出すための具体的な方法について解説します!

開業届を出すために必要な書類は?

開業届の提出方法は?

開業届の「職種」の項目には何と書けばいいのか?

そんな疑問にお答えする内容になっているので、「開業届やってみようかしら」という方は、ぜひ事前にチェックしてみてください。

開業届の提出方法

開業届は税務署に提出しますが、その方法は主に次の3パターンです。

  1. 所定の書類を税務署に持っていく
  2. 書類を作成して税務署に郵送する
  3. 「開業freee」というツールを使って電子申告する

①②の場合、税務署で開業届に必要な書類をもらうか、国税庁のサイトからダウンロードしてプリントアウトすることで、「所定の書類」を手に入れることができます。

また、③の「開業freee」は、パソコン上で開業届の作成→提出までが完了するツールです。
無料で利用することが可能で、メールアドレスを登録すれば誰でも利用できるので、書類を書いたり持っていったりするのは面倒……という方におすすめです。

開業届に必要なもの

開業届の提出には3パターンの方法がありますが、どの場合も、マイナンバーカードが必要です。
少なくとも「開業freee」を使う場合はマイナンバーカードが必須なので、「カードは持ってないけど開業freeeで手続きしたい」という場合は、まずはマイナンバーカードを作るところから始めましょう。

  1. 所定の書類を税務署に持っていく
  2. 書類を作成して税務署に郵送する
  3. 「開業freee」というツールを使って電子申告する

このうち①②は、マイナンバーカードの他に所定の書類が用意できればOK。
また、マイナンバーカードがなく通知カードしかない場合は、運転免許証などの身分証が必要となります

③の場合は、マイナンバーカードが必須です。
さらに、パソコンを使う場合、ウィンドウズなら「Windows8.1」以上、マックなら「macOS10.12」以上のスペックが必要で、さらにマイナンバーカードを読み取るためのICカードリーダーも欠かせません。
ただし、スマホでの利用も可能となっていて、その場合はパソコンもカードリーダーも不要です。

チャットレディの職種欄はサービス業で良い?

開業届には「職種」を書く欄があるのですが、「チャットレディってなんか書きづらい……『サービス業』とかでもいいんでしょうか?」という方もいるでしょう。

結論からいえば、開業届の職種欄は、「サービス業」「自営業」などでOK!
その他、チャットレディはライブチャットサイトを通じて動画を配信する仕事ともいえるので、「動画配信業」「配信クリエイター」などでもOKですよ!

開業届を提出するメリットってある?

メリット「開業届を出さなくても罰則とかないなら……出す意味なくね?」
「私にメリットがあるなら出しますけど、何かあるんですか?」

そんな方も多いと思うんで、ここではチャットレディが開業届を提出するメリットについて解説しますね。
実は、税金の金額を抑えることができるなど、いろいろ“良いこと”があるんですよ!

最大65万円の控除が受けられる

チャットレディとしてたくさん稼げたら年度末に確定申告をする必要がありますが、開業届を提出していれば、最大65万円の控除を受けることができます。

というのも、開業届を提出している場合、「青色申告」を選ぶことができるからです。
確定申告には「白色申告」「青色申告」の2種類があって、そのうち最大65万円の控除が受けられるのは青色申告のみ!

つまり、開業届を出している状態だと、納める税金の額を抑えることができるんですね!

銀行口座が屋号で取得できる

開業届を出すと、個人の銀行口座に加えて、事業主として「屋号」を設定した銀行口座を別に持つことができるようになります。
チャットレディの報酬を受ける専用の銀行口座を開けるので、その分だけ経理管理が楽になります

ちなみに「屋号」は、いちおう自由に決めることができますが、「○○会社」とか「○○法人」などは使うことができません
チャットレディの仕事をするときに使っている名前などを使うのが無難じゃないかと思います!

就労証明書の発行が自分で行える

お子さんを保育園に入れるときなど、「就労証明書」を提出するように求められることがありますが、開業届を出していると自分で就労証明書を作成することができますよ!

どこかの会社の従業員として働いている場合、就労証明書は会社に申告して出してもらう必要があります。
会社によっては手続きに手間や時間を要することがありますし、なかなか面倒……。
でも、チャットレディとして開業届を出していれば、手間暇をかけずに就労証明書を出せるんですよ!

その他のメリットとして

開業届を出すことによるメリットとしては、他にも次のようなことが考えられます。

小規模企業共済に加入できる

ローンの審査に通りやすい

法人用クレジットカードを持てる

各種の補助金や助成金の申請ができる

小規模企業共済とは、月々の掛け金を積み立てることで、仕事を辞めるときに給付金がもらえるというもの。いわば、会社員でいう退職金みたいなものですね。

また、国や自治体では個人事業主に対してさまざまな補助金・助成金を出していますが、開業届を提出していればそれらの申請をすることができます。

開業届提出後の青色申告での経費計上について

青色申告開業届を提出すると、確定申告の際に「青色申告」を選ぶことができます。
ここでは、そのときの「経費計上」についてまとめてみました。

確定申告は、収入から経費を引いた所得をもとに申告するものであり、経費をたくさん計上できれば、その分だけ税金の金額は抑えることができます。
では、具体的にはどんなものを経費として計上できるのでしょうか。

確定申告時の経費について

基本的に、仕事で使うものは経費に計上できると思っていいですね。
たとえば、通勤チャットレディの場合はチャットルームのある店舗までの交通費とか、見栄えを良くするための美容費とか……。
また在宅の場合、パソコンやスマホの通信費、“職場”として使っている家の家賃、コスプレ用に自前で用意した衣装費……などなど、経費に計上できるものはたくさんあります。

詳しくは確定申告について解説した記事でまとめているので、あわせてご覧ください!

経費はいくらまで?

基本的に、「経費は収入のうち○%まで抑えなければならない」みたいな決まりはなく、特に上限は設けられていません
実際に仕事に使ったもので、きちんと納得のいく説明ができるのであれば、原則的には、いくらでも経費に計上することが可能なんですよ!

とはいえ、あまりにも経費が多すぎると、税務署から疑われて突っ込まれる可能性が高くなるので注意したいところ……。
具体的には、収入の50%を超える金額が経費として計上されていた場合、税務署に疑われやすくなるといわれています。

経費計上のタイミングって?

年末に、クレカを使って仕事に必要なものを買ったとしましょう。
2023年12月にクレカを使って購入し、2024年1月に支払いをした……みたいな場合ですね。

確定申告は、「1/1~12/31の所得を申告する」というものです。
なので、12月中に購入して翌年1月に支払いをした場合、所得を計算するための経費に計上していいかどうか迷いそうですよね。

結論からいえば、この場合はその年の経費に含めてOKです!
というのも、購入したタイミングで経費を計上できる「発生主義」という考え方が基本だからです。

そのほか経費・確定申告について

「経費を計上するためにすべきことは?」

「確定申告のやり方は?」

「確定申告って面倒そうだけど、やらなかったらどうなる……?」

などなど、経費や確定申告についてさまざまな疑問・不安をお持ちの方も多いでしょう。

『チャットレディも確定申告は必要!無申告は非常に危険』という記事では、上記のような疑問にもお答えしつつ、チャットレディの確定申告について詳しくまとめています。
タイトル通り、「確定申告をしなかったらどうなるか……」もしっかり解説しているので、要チェックですよ!

開業届を提出するデメリットってある?

デメリット
税金を抑えられる可能性があるし、補助金や助成金を受け取るチャンスも得られるし……というわけで、さまざまなメリットがある開業届ですが、逆にデメリットもいくつかあります。
しっかり押さえたうえで、「開業届を出すかどうか」「開業届をいつ出すか」といったことを考えましょう。

失業手当が受けられない

会社員をしながらチャットレディの仕事をしている場合、開業届を出した状態で会社を辞めると、失業手当を受けられなくなります

失業手当とは、文字通り「おやおや仕事がなくなっちゃったのかい、じゃあお手当を出してあげましょう」という制度であり、何の仕事もない状態になって初めて手にすることができるんですね。
つまり、「開業届を出している=個人事業主として仕事をしている」という状態だと、「失業していない」と見なされて、失業手当の対象から外れてしまうんです……

ただし次のような場合、逆にお得な結果になることも!

  1. 会社を辞めた(仕事をなくした)
  2. 失業手当をもらった
  3. 開業届を出した(新しく仕事を得た)

というのも、この場合は会社を辞めていったん仕事を失ったあと、開業届を出して新たに仕事を得ることができたと見なされるため、「再就職手当」という祝い金をもらうことができるんです!

社会保険上の扶養から外れる場合がある

旦那さんの社会保険の扶養に入っている女性などは、開業届を出して個人事業主になると、扶養から外れなければならない場合があります

ただし、絶対に扶養から外れるわけではありません。
旦那さんやご家族が加入している健康保険組合によっては、収入が一定額を下回っていれば扶養に入ったままでいられる……など、ケースバイケースとなっています。
事前に確認することが欠かせませんね。

まとめ

今回は、チャットレディの「開業届」についてまとめてみました!

あらためてまとめておくと……

開業届は税務署に「個人事業主を始めました!」と申告するもの

開業届はパソコンやスマホで簡単に行うことができる(専用ソフト「開業freee」が必要)

開業届を出すと、確定申告で青色申告を選んで最大65万円の控除が受けられる

就労証明書を自分で発行できる

開業届を出すと失業手当が受けられないが、タイミングによっては再就職手当がもらえる

このあたりがポイントとして挙げられますね!

さまざまなメリットがある反面、デメリットや注意点もあるため、ぜひ今回の記事を参考に、「そもそも開業届を出すか」「開業届を“いつ”出すか」など考えてみてくださいね。