私は大学に通っていた時に金銭の余裕が無くなってしまい、
短期間で効率良く稼げる理由からチャットレディーのアルバイトに従事したことがありました。

 

 

チャットレディーの業務は端末を経由して不特定多数の相手とチャットを行うものだったので、
他人と雑談をかわすのが好きだった私には相性が良い仕事でした。
話が盛り上がると次回以降は指名してくれることがあり、通常の給与以外に指名料が加算されるのも魅力的な点でした。

 

 

私が働いていたチャットレディーの会社はチャットの回数に応じて
給与が支払われる歩合制だったので当初は数をこなすことを重視していました。
やがて、数だけではなく確実に指名をしてくれる固定客を持つことが収入を増やす大きな条件であることを理解し、
何度もチャットを交えたくなる相手でいられるように話題や文章の構成を充実させるように努めました。

 

 

子供の頃から創作活動が趣味だったことが幸いし、相手の気を引きやすい文章をチャットで用いることが出来ました。
その結果、複数の固定客がついたので指名料が収入にプラスされ、
貯蓄が出来るほど金銭に余裕を持たせることが可能になりました。

 

 

チャットレディーの仕事は最初のうちはお金が目当てでしたが、
次第にチャットの相手をどれだけ満足させられるかを意識するようになりました。
同じ話題でも文章の書き方や返答のタイミングなどで印象が大きく変わってしまうのは
チャットレディーとして働いている時に初めて実感した事柄です。

 

また、表現方法で相手に与える印象が異なるため、相手ごとに文体を変える工夫にも凝りました。
一度に複数の相手と話すグループチャットでは価値観や意思の共有が出来るように努め、
どのような人でも好印象を抱きやすい最大公約数的な模範解答を出すことを意識しました。
固定客を相手にしたマンツーマンのチャットでは相手の話に合わせながら、
こちらからも面白い話題を振るキャッチボールを長続きさせるように注意を払いました。

 

 

チャットレディーとして働いた経験は学校を卒業して社会人になってから大いに役立ち
特に対人関係を良好に保ち、会話を適切に行うための工夫は過去の経験を活かすことが出来ました。
現在では本業が多忙なため学生の頃のように頻繁に利用することは出来ませんが、
まとまった金額の現金が必要な際は短時間ですぐに収入を得られる短期型のチャットレディーとして働いています。
社会人になってからは職場や取引先での体験を元にした話題でチャットを盛り上げています。